近年は、携帯電話が主流と言えば言えるのですが、それでも、ほとんどの家庭には、固定電話が設置されています。

固定電話には、家庭用とビジネス用があります。

家庭用は一般電話機で、オフィスなどで使うのは一般的に、ビジネスホンと呼ばれています。

家庭用電話機は、外線をひとつの番号で発信受信しますので、使用中は繋がりません。

ビジネスホンは、複数の外線を切り替えて使うので、よほど電話が集中しなければ、繋がらないことはありません。

ビジネスホンには、主装置の設置が必要です。

主装置とは、小型の交換機のことです。

昔なら、電話交換手がアナログで回線をつなげていましたが、この役割を主装置が引き受けるという訳です。

インターネットが普及した昨今は、ひかり電話、IP電話、ISDNなどを主装置に収容し、さらに、留守番電話装置や通話録音装置など、業務に必要な機能を追加し、組み合わせて利用することが可能です。

ビジネスホンには外線と内線が備わっています。

ビジネスホンの原型は、1868年にトーマス・グラバーの私設電話に端を発するようです。

1940年代には、クロスバースイッチを使用した自動交換機が使用されるようになりました。

1971年には、コンピュータ制御によるアナログ電子交換機が導入され、1982年には、デジタル交換機が導入されるに至ると、クロスバー交換機は使われなくなりました。